洋画小僧の徒然日記

主に洋画についての感想をのらりくらりと語るよ

VENOM LETHAL PROTECTOR(VENOMを主役とした初のミニシリーズコミック)感想

 

皆さん、こんばんわ洋画小僧です。

 

この度は更新までに期間が空いてしまい申し訳ないm(__)m

 

普段通り洋画漬けの日々を送ってはいたものの、感想を書きてえ!と思える作品に出会えなくて(言い訳です、はい)

 

ということで、今回は珍しくコミック

ご紹介するのはこちら!

 

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VENOM LETHAL PROTECTOR 表紙

映画公開からノリにのっているVENOMです!

 

 

 

 

1.そもそもVENOMとはなんぞや

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ヴェノムは1988年のコミック版『スパイダーマン』に初めて登場しました。 スパイダーマンに記事のでっち上げを暴露された人気記者のエディ・ブロックは仕事と家庭を共に失い、後にスパイダーマンを逆恨みするようになっていきます。一方でスパイダーマンであるピーター・パーカーはエイリアン・コスチュームを手にし、着るものの、地球に戻ってから体の異変に気づくことになります。

なぜなら、そのコスチュームの正体は人間の身体を支配することで超人的な力を手に入れるヴィランであったからです。いち早くそのことに気づいたスパイダーマンはコスチュームを脱ぎ捨て、シンビオート(VENOMの基となるもの)を休眠させることに成功します。しかし、スパイダーマンへの復習に燃えたエディ・ブロックの憎悪の心が再びシンビオートを覚醒させてしまいます。

後に、シンビオートに寄生されたエディは『ヴェノム』となり、最強のヴィランとしてマ―ベルコミックスの中で暴れまわるというわけです。

しかし、そんな『ヴェノム』にも、一般人を戦闘に巻き込まないようにするといった紳士的な一面もあり、時にはあれほど憎んでいたスパイダーマンと協力して敵を倒すなど、アンチ・ヒーローとして非常に高い人気を誇るキャラクターとなっていきます。その人気ぶりはスパイダーマンに登場する数あるヴィランの中でも1位、2位を争うほどのものです。日本でしたら、まちがいなく1位でしょうね ( ´∀` )

2.本書の特徴

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VENOMLETHAL PROTECTOR参照

本書はVENOMを主役とした初のミニシリーズをまとめた単行本であり、今年11月に公開されたトム・ハーディ主演の映画「ヴェノム」の原案の一つになった作品です。

 

脚本はデイビッド・ミケライニー。作画はトッド・マクファーレンとともにVENOMというキャラクターを創造した共同クリエイターの一人です。

 

時系列としては、「アメイジングスパイダーマン」でスパイダーマンとヴェノムが初対決をした後、彼らは何度も戦うことになったその後、カーネイジが誕生しスパイダーマンの能力すら持ち合わせている彼にお互い一人では勝てないことを悟る。そこで、スパイダーマンとヴェノムは一時的に停戦協定を結ぶことになり本書へとつながってきます。

3.映画との決定的な違い

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映画 VENOM参照

これはやはり、エディ・ブロックの人となりではないでしょうか。原作ではエディはスパイダーマンの記事をねつ造したり、自ら積極的にヴェノムになったりと映画でのエディとは比べ物にならないほど問題の多い人物であるように感じます。(ここ、あつくね?えびうまーは衝撃的でしたけど笑)また、悪に対しての残虐性は映画以上に強いように感じました。加えて、コミックス版のエディは驚くほど筋骨隆々でシンビオートがいなくとも、そこらの相手なら素手でも殺せそうだなと思いました(笑)

 

ですが、最も気になった違いはシンボルマークである胸のクモの有無です。

調べてみたところ、「ヴェノム」ルーベン・フライシャー監督は米IGNのインタビューでこのように答えたそうです。

原作コミックにおけるヴェノムは、一度はスパイダーマンに寄生したシンビオートがエディ・ブロックに宿主を変えたことで誕生する。ヴェノムがスパイダーマンに似た見た目と能力を持っているのはそのためだ。サム・ライミ版『スパイダーマン3』(2007)に登場していたヴェノムは、ブラック・スパイダーマンのデザインをそのまま引き継いだテクスチャで、胸には原作コミックのような白いクモのシンボル・マークも見られていた。

ところが本作『ヴェノム』ではスパイダーマンを能力の由来としないため、クモのシンボルを取り入れる理由がなかったというわけである。フライシャー監督は続ける。

「僕たちは、(原作に)できるだけ忠実にしようと心がけました。忠実じゃないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、白い部分はたくさんありますし、独特のパターンを入れたかったんです。真っ黒にしてしまったら、特に夜のシーンなんかでは姿が見えなくなってしまいますから。」

もっとも制作陣は、原作ファンがヴェノムの見た目を長年愛していることも分かっている。「ヴェノムが特徴的な理由は、その見た目でもある。大きくて白い目や歯、長くて赤い舌、それにクモのシンボルですね」と認める監督は、「でも今回はスパイダーマンのシンボルは使えないから、違う形で見た目の特徴を与えたかった」との事情を説明している。「そこで、胸に脈が這うようなデザインにしたらカッコよく見えるんじゃないかという考えになったんです。」

www.venom-movie.jp

この記事を読んで、とても納得しました。確かに、コミックス版の場合はあくまでスパイダーマンから派生してエディへ寄生するといった流れでした。ですが、映画の方ではスパイダーマンに寄生するといった過程は一切ないので胸にクモのシンボルがあったら矛盾してしまいますよね。

 

4.感想

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COMICBOOK.com参照

権利の問題もあり、スパイダーマンとヴェノムを共演させることが厳しいということは分かってます。ですが、スパイダーマンあってのヴェノム。ヴェノムあってのスパイダーマンであると僕は考えているので、全くの別物(世界観が異なるもの)としてヴェノムの続編を作るのは正直もったいないなーというのが本音です。コミックス版ではほんとにヴェノムあるところにスパイダーマンありというほど登場してくるので、二人が共演しないというのは違和感がぬぐえないです。

 

てか、そもそも同じ作品から生まれた彼らを引き離してしまうというのはどうなんですかねぇ、、、。アベンジャーズに出演させろとは言いません。せめて、MCUにヴェノムを入れてスパイダーマンとの共演だけは許してくれませんかね。ソニーさんも意地張らずに仲良くしましょうや(小声

 

勿論、映画は映画でとても面白かったですし、スパイダーマン至上最強のヴィランであるカーネイジが参戦してくるであろう続編は必ず観に行きます。ですが、そうなった場合スパイダーマンとヴェノムが共闘せずにどうやって倒すのか、、、そこがひたすら不安ですねぇ。

 

また、コミックス版では5体のヴェノムが出てきていたので映画版でも多くのヴェノムの迫力ある戦闘を拝みたいですね。映画版ヴェノムのライオットとの戦闘は意外にあっけなかったので次回作はその点に期待したいですね。